愛を込めてフランス古典菓子を再現

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吉祥寺の中心部から少し離れた場所に佇む、パティスリー・サロン・ドゥ・テ・ゴセキ。販売されているケーキのうち約7割がタルトなのは、オーナーシェフの五関嗣久氏がフランスの古典菓子を追求するうちにタルトの持つ奥深さにすっかり魅了されてしまったから。

若き日の五関シェフが初めて訪れたパリの街角で食べた、伝統的なフランボワーズのタルト。今までに味わったことのないその衝撃的な美味しさが忘れられず、古典菓子を追求するシェフのパティシエ人生が始まったのだそうだ。

タルトといえば、戦後に日本に伝わり独自の進化を遂げたふわふわとしたパイのような柔らかなものもあるけれど、こちらで味わえるのはそれとは別物。

フランス本来の古典菓子のレシピをしっかり踏襲した上で、シェフの内側から出てくるアイデアのみが加味されて仕上がったスペシャルなタルト。それぞれのフィリング(具材)の個性や水分状況に合わせてタルト生地のバターや粉の配合を変えるほどのこだわりように、シェフの本気が垣間見える。

召しませ、人生を変える運命のタルト

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今回いただいたのは、「タルトレットピスターシュ エ グリオット」。直訳すると、「ピスタチオとチェリーのタルトレット」。フィリングごとオーブンで焼き込まれた、まさに伝統的な一品で、フォークを入れると鮮やかなピスタチオのグリーンがお皿の上にあふれだす。

チェリーのさわやかな酸味と純粋なピスタチオの風味にタルト生地の香ばしさが口の中で混ざり合い、シンプルなのにどこまでも奥深い味わいだ。

タルト生地はしっかりとした固さとみっしりとした重量感で、たっぷり入ったバターの風味もたまらない。フォークに乗り切らなかったタルトが粉々になってポロポロとお皿にこぼれる様子もなんとも愛らしく、そのまま写真に撮りたくなるほどフォトジェニック。

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「古典をしっかり勉強しないと、アレンジもできません」という五関シェフの言葉が改めて胸にずしりと響く。これって、人生における何事にもあてはまるのではないだろうか?五関シェフがパリで出会った運命のタルトのように、ゴセキのタルトで人生が変わる人も必ずいるはず。私は、心からそう思う。

商品リスト
タルトレット ピスターシュ エ グリオト
455円