こんにちは。ムラタユイです。
今回ご紹介させていただくのは、大阪市西区・靭公園近くにある小さなベイクショップ「PONY PONY HUNGRY」。
気軽に日常的に食べれられるベイクとコーヒーのお店です。店主でありパティシエの浮田彩子さんにお菓子づくりへのこだわりなど、たくさんお話を伺いました。
お店全体のスタイルとしては、“NYのローカルなお菓子屋さん”をイメージした雰囲気ですが、つくられているベイクはNYスタイルに限らず、さまざま。
というのは、浮田さんのこれまでのルーツと深い関係がありました。
日本やイギリス、フランスの洋菓子店での経験から生まれる多国籍な焼き菓子
最初は、日本のいわゆるケーキ屋さんで修行を積み、それからイギリス人オーナーのケーキ屋さんでイギリスの伝統的な焼き菓子づくりを学んだという浮田さん。フランスのクラシックな洋菓子店で経験を積まれたこともあるのだそうです。
その後、2009年〜2016年まで、東京の「自由が丘ベイクショップ」に立ち上げから携わり、さらなるスキルを磨き、2016年12月、満を持して地元である大阪に自分のお店を構えました。
そんな幅広い経験から、ショーケースには、NYチーズケーキやスモアなどアメリカの焼き菓子、カヌレやフィナンシェにスコーンなどフランスやイギリスで親しまれているお菓子など、国を越え、さまざまなベイクが常時15〜20種類ほど並びます。
浮田 : ジャンルを問わず、好きなものをいろいろとつくっています。ニューヨークが好きでよく行くのですが、アフリカンやチャイニーズ、メキシカンなど、さまざまなルーツを持つ人たちが暮らし、いろいろな国の文化が溢れている街。このお店の多国籍でちょっとごちゃっとした感じも、ある意味ニューヨークぽいかなと思っています。
そんな幅広いラインナップの中、オススメのベイクをお聞きしました。
PONY PONY HUNGRYのおすすめベイク5選
・NYチーズケーキ
・キャロットケーキ
・ラムレーズンフィナンシェ
・チョコチップクッキー
・コーヒーとヌテラのケーキ
1)NYチーズケーキ
一つ目は、やっぱり「NYチーズケーキ」。
チーズケーキと一口に言っても、ベイクド、スフレ、レアなど、種類はさまざま。NYチーズケーキというと、どっしりしたベイクドチーズケーキのことかと思っていたのですが、浮田さんによると、ベイクドチーズケーキともつくり方が少し異なり、湯煎焼きをするので、よりしっとりと焼きあがるのだそうです。
「PONY PONY HUNGRY」のチーズケーキは、しっかりしているけど柔らかで、すこしレア感もあるように感じました。濃厚ですがさっぱりしているので、ペロリといけちゃいます。
2)キャロットケーキ
次に人気なのが「キャロットケーキ」。
うずまきのフロスティングが特徴的!キャロットケーキは、外国では広く親しまれ、それぞれの家庭の味がある庶民的なおやつ。
PONY PONY HUNGRYのキャロットケーキは、にんじん、ココナッツ、パイン、レーズン、くるみなど具だくさんで、ザクッとした感じやシャキッとした食感も楽しめます。スパイスを使うお菓子なので、レシピによってはややスパイシーなものもありますが、こちらで使われているスパイスはシナモンのみ。なぜならたっぷりのナッツや具材を楽しんでもらうため、あえてスパイスは控え目にしているのだそう。
3)ラムレーズンフィナンシェ
続いて、「ラムレーズンフィナンシェ」。
こちらは、より気軽にコーヒーや紅茶のお供にしてもらえるよう小さくてかわいいサイズが特徴です。ダークラムで漬け込んだレーズンを使い、一口かじった瞬間ふわっとラムの香りが広がる大人な味わいです。
4)チョコチップクッキー
そして、アメリカの定番の「チョコチップクッキー」。
こちらは、浮田さんがアメリカのとあるお店で食べた、外はしっかりカリッと、中は程よくソフトなクッキーに感激し、その味を目指して試行錯誤し完成した一品。
本場アメリカのベイクショップのように、チョコチップクッキーもリベイクするのがおすすめ。外はますますカリッと、チョコがとろりとまた新しいおいしさを発見できます。
5)コーヒーとヌテラのケーキ
最後に、外国の定番ベイクではなく、浮田さんオリジナルの「コーヒーとヌテラのケーキ」。
どっしりとした生地には挽いたコーヒー豆が練りこまれており、コーヒーのほろ苦さもしっかり感じられるちょっと大人味。ヘーゼルナッツフレーバーのチョコレートペースト・ヌテラをサンドし、層のような断面に。トップのクランブルも食感のアクセントになっています。
こちらのお店で提供されているコーヒーは全て、近くの「Mel coffee roasters」のもの。PONY PONYのお菓子に合うよう、中深煎りのコロンビア産と、ケニア産のライトロースト・ダークローストをオリジナルでブレンド。後口の余韻は甘く、焼き菓子と合わせて飲むとお菓子の甘さや風味がグッと引き立ちます。
ふらりと気軽に立ち寄れるお店ながら、そのお味は本格派
新しいメニューの開発は、今までの経験から温めてきたレシピや、海外の流行りなどから刺激を受け、日々のインスピレーションの中から生まれているようです。
浮田 : お菓子づくりは、基本的に小麦粉、バター、砂糖などベースとなる材料は同じものが多いので、味が単調になりすぎないように、シナモンなどのスパイスや、洋酒、サワークリームなどをプラスアルファを取り入れて、飽きがこないよう変化をつけています。
今後はどのようなお店にしていきたいか尋ねてみると、もっともっと地元の方に愛されるようなお店でありたい、と語る浮田さん。
オープンからまだ一年未満ですが、すでに地元の方に愛されている雰囲気が垣間見れました。さまざまな経歴を持つ浮田さんですが、製菓の専門学校の講師をされていたこともあるのだそう。
実はお菓子教室をやることも夢のひとつで、店舗設計の際に、それにも対応できるよう厨房は広めにつくっているのだとか。
近い将来、お菓子教室の始動も楽しみですね。その頃には、ますます地元の方に愛され、そこになくてはならない人気のベイクショップとなっていそうな予感。
ご近所の方はもちろん、そうでない方にもたくさんの人に訪れてほしいお店です。
SHOP INFOMATION
NAME | PONY PONY HUNGRY |
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URL | https://www.facebook.com/Pony-Pony-Hungry-1670725036572035/ |
ADDRESS | 大阪府大阪市西区江戸堀2-3-9 |
TEL | 06-7505-6915 | OPEN | 12:00~19:00 日曜営業 |
CLOSE | 月曜日 |
※他、臨時休業する場合があります