美味しさはもちろんのこと、気軽な手みやげや、仕事の合間にちょこっと食べられる手軽なサイズ感も人気で、さらに価格も嬉しい無印良品のお菓子。
これまで4回にわたって「不揃い ホワイトチョコがけいちご」、「伝統菓子シリーズ」、「優しい昔菓子シリーズ」、そしていつものおやつにぴったりの「バナナのパウンド」「ぶどうのクッキー」「いちごのジャムパイ」についての開発ストーリーをうかがいましたが、他にも本当にたくさんの種類があります。
その歴史がスタートしたのは、20年も前のこと。長く愛され続けるその理由を、食品部の菓子担当の岩本英幸さん(左)と山田達郎さん(右)にうかがいました!
みんなが美味しいお菓子づくりのために
無印良品のお菓子全体のコンセプトや、開発、製造などについて教えてください。
山田無印良品の商品全体に言えることなのですが、「生活の基盤となるモノづくり」というコンセプトがあり、食品部門は「食材」を中心に商品開発が始まります。例えば、「米」とか「抹茶」などの材料から、企画がスタートし、商品開発が行われるのです。
ベーシックなお菓子が多いのは、無印良品のモノづくりの精神がお菓子にも反映されているからなのですね!だから小さいお子さんからご年配の方、そして日本人から海外の方までに愛されているんですね。どうやってその「みんなが好きな味」にたどりつくのですか?
岩本商品開発では、食品部門の担当者だけでなく、多くの人の意見を取り入れるようにしています。例えば身近にいる他部門のスタッフに試食してもらって感想を聞いたり、新商品の展示会などでは全国各地のスタッフの意見や希望などもどんどん取り入れるなど。また、ホームページに上がるお客様の声もよくチェックするんですよ!そして、最終的には自分たちが本当に「美味しい」と思う味に仕上げるんです。
たくさんの人の意見を聞いて、取り入れることで「みんなが美味しいお菓子」として商品になるんですね。
意見を取り入れ、どんどん美味しく進化中
岩本また、もっと美味しくなるためならと、柔軟に意見を取り入れるようにしているんです。ですから、同じ商品でもどんどん美味しくバージョンアップされているんですよ。2013年から発売されている「バナナのパウンド」もそのひとつです。
パッケージにもこだわりを感じますが、例えば値段が書いてないのは海外でも販売するからですか?
山田それもありますが、贈り物としても使っていただきたいからです。値段が書いてあるとプレゼントしにくいですよね。値段表示をなくしたのは、そのまま手みやげやお土産などにお使いいただけるようになんです。ちなみに、ヨーロッパを中心とした伝統的なお菓子を無印良品らしくアレンジした「伝統菓子 シリーズ」は特に手みやげを意識して開発されたものです。
このシリーズは、マットなパッケージがちょっとリッチな感じで、何気なく手みやげに使わせていただいておりましたが、そんな気遣いがあったとは。恐れ入りました!
世代も国境も越えて人気
岩本昔懐かしい駄菓子を、添加物を使わずに安心して召し上がっていただける「優しい昔菓子 シリーズ」は、駄菓子を知らない海外の方にも人気なんですよ! 他に海外の方に特に人気なのは「不揃いホワイトチョコがけいちご」です。こちらはまとめ買いされるお客様がたくさんいらっしゃいます。
この「不揃いホワイトチョコがけいちご」はちょうど良い量で、私たちもよく買わせていただいていて、すっかりおやつの定番です! 無印良品さんの中での定番商品は、「ぶどうのクッキー」なんですよね。
山田はい、「ぶどうのクッキー」は20年以上続くロングセラーです!
山田この大袋シリーズ、「いちごのジャムパイ」も、サクサクとしたパイと、濃厚なジャムのコンビネーションが美味しくて、3じのおやつにぴったりですよね! 小分けになっているのが便利で。また、店舗には、食品について特別な講習を受けた「テイスティングアドバイザー」のバッジをつけたスタッフがいるそう。ぜひ見つけてお菓子について聞いてみると、新しい発見があるかもしれません。
今日はたくさんの貴重なお話をうかがえました。ありがとうございました!
今回登場したそれぞれの商品については、ぜひ以下のページよりご覧ください。