多様なカルチャーがひしめく街、下北沢。

現代と昔ながらの雰囲気が混ざり合うこの場所は、フォトジェニックなスポットもたくさんあり、訪れるたびに新しい発見と出会いがある魅力的な街で、私の大好きな街のひとつです。最近は外国人観光客からの注目度も高く、さらに賑わいを見せています。

そんな下北沢に、SNSで話題になっているカップケーキのお店があると知り、今回足を運びました。レポートは、丹野がお送りします。

週末は100個以上売れる、カップケーキの魅力

下北沢駅の南口を出て、歩くこと約5分。見えてきたのは、ピンクのネオン看板が目印のお店「ON THE WAY」。

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ON THE WAYは、カップケーキとコーヒーを販売しているテイクアウトの専門店です。

美容室が隣接しているため、髪をカラーしている最中にコーヒーを注文したり、帰り際にテラス席でカップケーキを食べたりすることもできます。

カップケーキのラインナップは、バニラ、シーズナル、チャイ、ミニの全部で4種類。

バニラとミニは、ブルーやピンクなどカラーバリエーションが選べます。(味はどれも同じです)

可愛くポップなビジュアルなので、選ぶのに悩んでしまいます。シーズナルは季節のフルーツを使用し、毎月フレーバーが変わります。そのため、月一で買いに来てくださるお客さまも多いのだそう。

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土日は1日で100個程売れることもある、ON THE WAYのカップケーキ

そんな可愛いビジュアルのカップケーキをつくっているのが、店長の福田晋吾さんです。

福田9割はインスタグラムを見て、お店に足を運んでくれる方が多いです。『東京に来るタイミングで来たかったんです』と言ってくださる地方のお客さまもいて。東京ならではだなと感じます。最近はSNSにミニをアップする方が増えたこともあって、お子さま用や食べ歩き用にミニを購入される方も増えましたよ。

@mimi.happyがシェアした投稿

一口サイズで価格も250円(税込)とお手頃のミニは、友人宅や仕事に行く途中に買っていきやすいのもうれしいポイント。乙女心をくすぐります。

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今回注文したのは、定番のチャイのカップケーキと、アイスコーヒー。アイスコーヒーは、グァテマラとルワンダの“ON THE WAYオリジナルブレンド”を選びました。

チャイのカップケーキは、ミルクの代わりにチャイティーを生地に使用しているそう。一口食べると、スポンジ部分にほんのりチャイのスパイスが感じられます。生クリームではなくバタークリームを使用しているので、なめらかな舌触りで甘さも抑え目です。

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カップケーキの日持ちは1日。バタークリームなので、常温で保存が出来ます。暖かい日は冷蔵庫で保存して、食べる前に常温に戻してもらうのがおすすめとのこと。持ち帰り用に可愛いデザインのBOXも用意されていて、友達や家族へのギフトにもオススメです。

カフェ人生のスタートは、オーストラリアが原点

カップケーキのお店をオープンする前までは、カフェでバリスタとして働いていた福田さん。

バリスタを目指したきっかけは、オーストラリアで出会ったカフェカルチャーの影響なんだそうです。

福田オーストラリアでは、コーヒーやカフェカルチャーが盛んでした。僕は、人と話したりイベントをオーガナイズしたりすることが好きだったので、いずれ自分でカフェを開けたらいいなと思うようになって。オーストラリアに行く前までは日本でアパレル業界に勤めていましたが、帰国後は飲食の道へ進み、バリスタとしてコーヒーを学んできました。

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福田「ON THE WAY」のオープンも、今の社長が飲食をやりたいというタイミングと自分が店を出したいと思うタイミングが重なったことがきっかけでした。

美容部門の店長と10年来の友人で、一緒に何かできないかなと前から話をしていました。現在併設している美容院「Acotto」の横は元々駐車場スペースで、コーヒースタンドの規模ならできそうだ、という話になってオープンしました。

そんな福田さんは、ここでお店を開くまでカップケーキづくりの経験は0。カップケーキは、社長と話をする中で決まったそうです。

福田最初は、メインのパティシエがいたんです。そのため、今よりも凝ったカップケーキを出していました。しかしパティシエが退社することになってしまい、レシピを引き継いでから1人でつくるようになりました。現在はカラーバリエーションで変化をつけて、カップケーキを提供しています。

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下北沢が海外の雑誌で”世界で熱い街”としてランクインされたこともあり、最近はAirbnbなどを利用して外国人観光客が多く訪れる街なのだそう。

福田英語が話せることは、今のお店でも役に立っています。「2、3日下北沢にステイしてるから」と言ってくれた外国人のお客さまが翌日また来てくれたり、帰国後にお店を友人に紹介してくれて別の外国人のお客さまが寄ってくれたりします。

国境を越えて人と人を繋げてくれるのも、この街ならではなのかもしれないなと思いました。

コーヒーは、オリジナルのブレンドにこだわる

カップケーキだけではなくコーヒーにもこだわりたい、と話す福田さん。ON THE WAYの珈琲は、一杯一杯丁寧にドリップしたものを提供してくれます。

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コーヒー豆もブレンドを含めて6種類のラインナップがあり、お客さまの要望に合わせて浅煎りから深入りまで用意されています。特にこだわっているのが、オリジナルのブレンド。

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福田ここは焙煎所ではないので、人によっては「焙煎所に直接行こうかな」と思う方もいると思います。だから、お店らしい味わいのコーヒーも出していきたいと思っていて。ブレンドだと焙煎所では販売していない組み合わせができますからね。

ON THE WAYで取り扱うオリジナルのブレンドは、2種類

今回注文したグァテマラとルワンダのアイスコーヒーは程よい酸味とコクがあり、さっぱりとした味わい。暑い日にゴクゴク飲みたくなります。

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コーヒーは目の前でハンドドリップしてくれ、淹れたての良い香りも楽しめます。もちろん、コーヒーだけでなくソフトドリンクやビールなども取り扱いがあり、その日の気分に合わせてドリンクもテイクアウトできます。

食器は、地元「波佐見」にこだわる

店頭にはカップケーキと一緒に、波佐見焼で出来たオリジナルのマグカップも販売されています。福田さんの実家では焼き物の卸業をされていたそうで、職人の知り合いも多くいらっしゃるのだとか。

福田地元の長崎県でつくられている「波佐見焼(はさみやき)」のオリジナルマグカップ(1940円)を販売しています。いい土を使っているので、益子焼や美濃焼に比べてオリジナルをつくると、価格が上がってしまうのが現状です。

ただ最近は東京で波佐見焼を見かける機会が増えたこともあってか、マグカップ目的のお客さまも来店されます。ギフト用や、2色セットで買われる方もいらっしゃいますね。

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あまり聞き慣れない波佐見焼ですが、私たちが小さい頃から使っていたごはん茶碗の原点は波佐見焼なんだそうです。そうと聞くと、親しみが湧きますよね。

オリジナルのマグカップは可愛らしい配色とロゴがプリントされているため、若い世代にも興味を持ってもらえるデザイン。お店のマグカップがきっかけで、波佐見焼を知る人も増えそうです。

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福田実家は兄が継いでいますが、オリジナルのマグカップをつくることで一緒にコラボレーションしたり、今後はオリジナルのショップをつくったりもしたいです。将来的には、カフェのオープンも考えていて、そのときの食器は実家の焼き物を使いたいと思っています。

2016年の10月には「coffee pit stop」という2号店を、御成門駅近くにオープンしました。

平日のみの営業で、1杯200円でコーヒーを提供しているとのこと。価格が安い!残念ながらカップケーキは置いていないそうですが、下北沢とは違うコーヒーのラインナップのため、コーヒーを目当てに立ち寄りたくなりますね。

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現在、3店舗目のオープンも検討していると話す福田さん。

福田次は店内でランチやカップケーキを楽しめるカフェをオープンしたいと思っています。今のお店もSNSだけではなく、店の前を通る人がもっと増えたらいいなと思っていて。2017年の秋に下北沢駅南西口が完成するので、人通りが増えてお店が賑わったらうれしいですね。

夏はかき氷や、テイクアウトできるアイスクリームも販売する予定とのこと。暑い日ふらっと寄れるからこそ、アイスクリームのラインナップにも期待してしまいます。

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人と話すことが好きと話す福田さん。

今回の取材中も、店の前を通り過ぎる子供に「おはようございます!」と明るく話しかけている姿や、近所の方と笑顔で会話を楽しむ姿を見て、街が繋ぐコミュニティを大事にされていると感じました。

下北沢らしいフラットな雰囲気が魅力のお店、ON THE WAY。カップケーキ片手に下北沢を散策してみてはいかがでしょうか。

商品リスト
バニラ
380円
シーズナル
450円
チャイカップケーキ(ピスタチオ)
430円
ミニカップケーキ
250円
ドリップコーヒー(M)
470円