芋、栗、かぼちゃ、ちょっと冷え込んできたらりんごも。秋の風が吹き始めると、旬の素材を使ったスイーツが恋しくなります。
今回は、都内で秋にぴったりのスイーツと出合えるこだわりの5店舗をご紹介。あたたかい飲み物と一緒に、とっておきの秋の味覚をどうぞ。
1)Mont Blanc STYLE(モンブランスタイル)|代々木上原
モンブランを最高の状態で食べるための空間を提供している、モンブラン専門店「Mont Blanc STYLE(モンブランスタイル)」。徹底的に和栗の魅力を理解したシェフが、その繊細な特徴を伝えるためにオープンしました。
お寿司屋さんのようなカウンター席につくと、シェフが丁寧に細い線のモンブランクリームを絞ってくれます。一切の無駄がない職人技は、思わずじっと眺めてしまうほどの美しさです。
まさにつくりたてのモンブランをひと口食べると、想像を超える和栗の気高い風味にびっくり。使用する砂糖の量を最低限に抑えたモンブランクリームは濃厚で、栗本来の味が引き立っています。空気をたくさん含ませたクリームは、ふわりと軽い食感です。
記事はこちら ▶ 「Mont Blanc STYLE」のモンブランで感じる、栗本来のおいしさ。
■ モンブランデセル 厳選 茎ほうじ茶セット / 1,482円
2)coromo-cya-ya コロモチャヤ|吉祥寺
着心地のよいシャツと、季節の果物を焼きこんだ香ばしいタルト。ライフスタイルショップ「coromo-cya-ya コロモチャヤ」では、この2つをどちらも楽しめます。「素材をいかして、いかにいい表現をするか」。洋服づくりとお菓子づくりに共通した楽しさを見つけた店主の、ものづくりにかける想いが詰まっているのです。
そんなコロモチャヤの「りんごのタルト」は、オープン以来レシピを変えずにつくっている定番メニュー。厚めにスライスされたりんごのシャキシャキ感と、タルト生地のざくっとした口当たりが楽しい一皿です。バターでソテーされたりんごから、やさしいハーモニーが口いっぱいに広がっていきます。
黄金色の焼き目がついたタルト生地には、中力粉を使用。しっかりした食感と粉本来のおいしさを味わうためのこだわりなのだとか。どこか懐かしさを感じる、クラシックな王道タルトです。
記事はこちら ▶ありふれたものの中に潜む美しさ。吉祥寺「コロモチャヤ」がつくる、日常を少し特別にしてくれるタルト。
■ りんごのタルト / 700円
3)粉と卵|奥沢
焼きあがってからすぐに食べたい気持ちをグッとこらえること30分、そこから2時間以内。このとっても短い間にベストなおいしさを味わいたいお菓子が、「粉と卵」のスイートポテトです。
粉と卵では、冷凍してあるスイートポテトの表面を注文が入ってから焼いて完成させるスタイル。パティシエがバーナーで表面をあぶり、まぶしたグラニュー糖を焦がしてキャラメリゼしていきます。
この出来立てのスイートポテトは、「本来のおいしさを味わうために、お渡しした後必ず30〜40分たってから、2時間以内に食べてほしい」とのこと。この2時間は、要冷蔵です。
30分待ってから食べてみると、絶妙な頃合いに解凍されたスイートポテトが口の中でひんやりとろけて、クリーミーな味わい。なめらかな芋ペーストを噛みしめると、芋の素材を感じます。表面のキャラメリゼのほろ苦さが絶妙なアクセントです。
発売から30年以上が経った今でも、1日300個以上売れることもある人気もの。粉と卵に寄った後のスケジュールをばっちり整えて、最高のスイートポテトを味わってくださいね。
記事はこちら ▶賞味期限は、30分待ってからの2時間以内?1日300個以上売れる「粉と卵」のスイートポテト。
■ スイートポテト 1つ(量り売り)/ 300円
4)パティスリー ビヤンネートル|代々木上原
ケーキや焼き菓子のテイクアウトが人気の「パティスリー ビヤンネートル(BIEN-ETRE patisserie)」。じつは一番有名なメニューは、月代わりでまったく新しい内容のパフェと出合える「シーズナルパフェ」です。毎月必ず食べに来たり遠方から訪れたりするファンも後を絶たないほど、愛されているメニューなんだとか。
ビヤンネートルのパフェの魅力は、素材にとことんこだわり、旬の素材をいかした味を楽しめること。「スペシャルな卓上デザートをお出ししたい」と語るパティシエが、ここでしか味わえない特別なおいしさを閉じ込めたパフェは、まるで宝箱のような美しさです。
グラスの中に想いを表現したビヤンネートルのパフェ、次はどんな出合いが待ち受けているのかお楽しみに。
記事はこちら ▶代々木上原「パティスリー ビヤンネートル」の月替わりパフェ。イートインでしか味わえない、素材の魅力が詰まった感動体験。
■ シーズナルパフェ(月替わり)10月「和栗 / フィグ」/ 1,350円
5)ポムダムールトーキョー|新宿三丁目
日
本初のりんご飴専門店「ポムダムールトーキョー」。通常サイズのりんごをまるまる一個使用したりんご飴は、大きすぎないか不安になるのですが、食べ始めると驚くほどサクサクと食べることができます。
その秘密は飴のコーティングの薄さと、時期に合わせたベストなりんご選び。飴を極力薄くするべく、りんご飴をつくるステップは、加熱した飴にりんごをくぐらせるだけ。この職人技のおかげで、食べたときにりんごと飴が一体化し、口の中でスッと溶けていくのです。
りんご飴のフレーバーは4種類。一番人気なプレーンの他に、シナモン、ココア、さらに季節ごとのフレーバーがあります。繊細な果物であるりんごを一年中入手するために、時期によってベストな品種を選んでいるそうです。
「ポムダムールトーキョー」の正式名称は、「りんご飴とシーシャの専門店」。自分自身の居場所をつくりたかった店主のもとには、いつしかたくさんのファンが集まるようになりました。りんご飴がきっかけとなって人と人とが連鎖していく空間は、これからも毎日少しずつ変化しながら続いていきます。
記事はこちら ▶日本初りんご飴専門店「ポムダムールトーキョー」。店主池田さんがその先に目指す、人と人を繋ぐ場。
■ 特製りんご飴 プレーン / 600円
素材の味をいかした自然な甘さを楽しめる秋スイーツは、あわただしい日常にほっとできるひとときを届けてくれます。あっという間に過ぎてしまう秋をつかまえに、旬のスイーツを求めておでかけしてみませんか。